このような悩みを解決します。
- 新人は仕事ができなくて当たり前なのか、言い訳なのか
- 新人が仕事できないのはいつまで続くのか
- 仕事ができない新人はクビになるのか
- 仕事ができない新人の特徴
- 仕事ができない新人が辛いときの対処法
- 仕事ができない新人とできる新人の違い
- 仕事ができる人になる方法
社会人1年目は覚えることが多く、仕事に慣れなくて辛いでしょう。
本記事では辛さへの対処法とあわせて、新人が仕事できないのは普通なのか。仕事ができる新人になるにはどうすればいいのかまとめました。
新人が仕事できないのは当たり前な理由
結論から言うと、新人が仕事できないのは当たり前です。ミスが多くても落ち込む必要はないですよ。
理由は以下の3つです。
- 新人は「将来性」を買われている
- 社会人としての自覚がないから
- 環境の変化に適応できていないから
新人が仕事できないのは当然です。反省しないのが問題といえます。
1.新人は「将来性」を買われている
新人が仕事できない理由の1つ目は、将来性を買われて採用されているためです。現時点での能力を認められて採用されたわけではないので、仕事ができなくても仕方ありません。
即戦力として期待されたわけではないのだから、社会に出たばかりで右も左もわからない新人がミスばかりするのは当たり前でしょう。
問題なのは、「新人が仕事できないのは当たり前」という意見に甘えて、反省と改善をしないことです。1年目といっても、社会人であることに変わりないです。会社の外に行けば、一端の社会人として扱いを受けます。
新人が仕事を覚えられなかったり、ミスをしたりするのは仕方ありませんが、それを放置していいわけではありません。
2.社会人としての自覚がないから
新人が仕事できない理由の2つ目は、社会人としての自覚がないからです。学生気分が抜けておらず、何の責任もスキルもないので仕事ができません。
たしかに、社会人1年目だと学生気分が抜けないのも無理ないでしょう。しかし、その意識を変えないまま2年目・3年目を迎えたらどうなるでしょうか?
おそらく、社内評価は最低ランクになり、社外対応は一切させてもらえない「無能」になるはずです。
新人が仕事できないのは仕方ないですが、原因が「まだ新人だからぁ~」という甘えにあるなら、社会人としての自覚をもって仕事と向き合うことをおすすめします。
3.環境の変化に適応できていないから
新人が仕事できない理由の3つ目は、環境の変化に適応できていないからです。
社会人になるということは、単に「職に就く」ことだけが変化ではありません。
- 引っ越しによる手続き
- 生活圏の変化
- 自由時間の消失
- 1人暮らしへの適応
- 慣れない通勤
仕事以外にも、これらの環境変化が発生します。環境変化による不安を抱えたうえに、仕事がのしかかってくるというわけです。
社会人1年目は仕事だけに集中すればよいという環境ではなく、不安だらけの状態で仕事をこなす必要があります。そのため、何度も同じミスをしたり物覚えが悪かったりして「自分は仕事ができない新人なんだ」と思ってしまうのです。
仕事ができない新人はクビになる?
「仕事ができない新人はクビになるの?」と不安な方もいるでしょう。
別の記事で、社会保険労務士の森江加代氏が以下のように解答していたのでご紹介します。
【「仕事ができない」ことによる解雇はあり得る】
「労働基準法では、一定の手続き(30日前の解雇予告や30日分の解雇予告手当を支払う)を経ることによって、会社が従業員を解雇することは可能です。会社には、採用の自由、つまり解雇することが認められている、ということを前提条件として知っておきましょう」(森江さん)。
もちろん、解雇をするには正当な理由が必要であると労働契約法第16条に定められています。いわゆる安易な解雇は、法律上厳しく制限されているのですね。
法令上解雇をしてはいけないケースというのも具体的に定められていますが、「能力不足」はその禁止事項に入っていません。つまり、「仕事ができないことを理由に解雇される」ケースはあり得るわけです。
仕事ができないことを理由に解雇することはできないが、その他の正当な理由があるなら解雇される可能性があるということです。
仕事ができないだけでクビになることはないので、ひとまず安心ですね。
新人が仕事できないのはいつまで?
それでは、新人が仕事できない期間はいつまで続くのでしょうか?
結論から言うと、新人が仕事できないのは約1年といわれています。1年目に業務を浅く広く覚え、全体の流れを把握できるように教育されるからです。
ただし、企業の風土によって期間は異なります。3か月で一人前の扱いをする企業もあれば、数年かけてじっくり教育する企業もあるためです。
一般的には、どの企業でも1年目までは新人扱いされるでしょう。その間はミスしても平気ですし、何度同じことを聞いても教えてくれるはずです。
つまり、新卒1年目の時点で仕事の内容を理解し、ある程度の業務をこなせるようにならないと、2年目以降は「ただの無能」扱いされます。
とはいっても、仕事は一人でこなすものではありません。上司や同僚の力が必要になります。そこで、1年目は周囲の人と良好な関係を築くことに注力することをおすすめします。関係が良好なら、あなたが困っているときに助けてもらえるためです。
良い関係を築くために手っ取り早い方法は「挨拶すること」です。挨拶をしっかりしてれば、印象が良くなって仕事を教えてもらいやすくなりますよ。
詳細は、新しい仕事に慣れるまでの期間と辛いときの対処法3選!【挨拶が最強】をご覧ください。
「新人だから仕事できない」は言い訳になる場合も?
これまでお話ししてきた通り、「新人だから仕事ができない」のは仕方がないことです。しかし、新人であろうと一人前の社会人として扱う企業もあります。
新人が仕事できないのは当然です。最初は誰でもそうですからね。ただし、ミスを振り返らず何度も同じミスをしたり、同じことを聞いたりするのは違います。「新人だから仕事できなくて当然」という言い訳をしているだけの無能です。
なぜなら、失敗を改善に繋げられていないから。上司や同僚がミスを叱ってくれるのは、同じミスをしないようにするためです。
1年目という立場に甘えて「新人だから仕事ができない」なんて言い訳をするのではなく、失敗と向き合って改善する習慣をつけましょう。新人は仕事ができなくて当たり前なのだから、失敗すればするほど得ですよ。
思考停止して、会社にとって無価値な人間にならないようにしたいですね。
新人だけど仕事ができなくて辛い!心が折れそうな時の対処法
この章では、仕事ができない新人の心が折れそうなときの対処法をご紹介します。
- 失敗前提で行動する
- 不安を紙に書き出す
- 新人の立場を利用して質問しまくる
失敗は悪ではありません。問題に対処しないことが悪です。
1.失敗前提で行動する
仕事ができない新人は、失敗前提で行動することをおすすめします。なぜなら、失敗しないようにしても失敗するのが新人だから。
失敗して覚えるのが仕事なので、いちいちミスを噛みしめないようにしましょう。失敗前提で行動した方が、精神的ダメージも小さくて済みます。
また、他人との比較はあなたを追い詰めるだけなのでしないようにしてください。1度や2度聞けばできるのは優秀な人だけです。
他人と比較せず、自分のペースで失敗と向き合って改善していきましょう。
2.不安を紙に書き出す
不安を紙に書き出すことで、ストレス解消効果が見込めます。寝る前の20分を使って感情を紙に書く、「エクスプレッシブ・ライティング」という方法です。
ストレスはほとんどの場合、「自分をよく見せよう」「自分の感情を抑えよう」と思ったときに起こります。そうするとメンタルが弱くなりますから、自分の感じたことを“素直に”紙に書いて吐き出しましょう。
自分の感情や思ったことをひたすら書き出すことを、エクスプレッシブ・ライティングといいます。エクスプレッシブ・ライティングを1日最低8分やるだけで効果があったという報告もありますが、できれば毎日20分は行ったほうがいいようです。
毎日、仕事が終わったあとや寝る前に、自分の感情を20分間書き出すだけで、メンタルが強くなり、ストレスが大幅に消えていきます。
出典:「感情を紙に書く」習慣でストレスは減らせる 1日20分、その日思ったことを書き出すだけ
方法は、紙とペンを使って自分が思ったことや感情を書き続けるだけです。特別な機材は必要はありません。
ポイントは、思いついたことをそのまま書くこと。自分の不安やネガティブな感情だけを書くのではなく、自分の感情と向き合って紙に書き出すことが大事です。
3.新人の立場を利用して質問しまくる
仕事ができない新人は、新人という立場を利用して質問しまくりましょう。仕事ができない理由は、正しいやり方を知らないからです。
自分に嫌気がさしているかもしれませんが、そういう時こそ行動が必要です。なぜなら、悩めるだけの「暇」がないと悩みは生まれないから。仕事ができなくて落ち込んでいるのは、落ち込めるだけの暇と余裕があるからです。
新人は仕事ができなくて当然と思われています。つまり、1年目ならばどんなミスをしても、何度同じことを聞いても水に流されるということです。
社会人1年目の新人は、ある意味最強の称号ですよ。
転職した人に向けて書きましたが、仕事でミスばかりしている人に役立つ内容です。
仕事が「できる新人」と「できない新人」はここが違う【特徴】
この章では、仕事ができる新人と、仕事ができない新人の違いを解説します。
- 仕事に対する意識が高い
- 優先順位を決めている
- 失敗を恐れず行動する
- 言い訳せずに改善する
- すべての行動が早い
仕事ができる新人になりたいなら、仕事ができる人(先輩・後輩問わず)の真似をしましょう。
無駄なプライドは捨てて、できる人から学ぶのが効率的です。
1.仕事に対する意識が高い
仕事ができる新人とできない新人の違いは、仕事に対する意識の差です。
仕事ができる新人は、言われたことをこなすだけではなく、与えられた仕事の背景まで考えます。具体的には、
- 誰のための仕事なのか
- 何のための仕事なのか
- なぜ自分に振られたのか
- 何を求められているのか
- 何が目的なのか
- どういう形で完成させればいいのか
など、仕事の裏側まで理解して1つの仕事に取り組みます。仕事の背景まで理解すれば、完成度が高まるためです。
仕事ができない新人は意識が低いので思考停止しています。言われたことの意味を深く考えずに、そのまま終わらせようとするから上司にダメ出しされるのです。
仕事に対する責任感を持てば、嫌でも背景まで考えるようになるでしょう。自分の責任になりますからね。
2.優先順位を決めている
仕事ができる新人は、仕事に優先順位をつけて取り組みます。なぜなら、仕事は優先順位を決めて取り組まないと効率が悪いから。
重要度と緊急度で分類し、どれを先に処理すべきか考えているからスマートに回せているのです。
一方、仕事ができない新人は、与えられた順番に仕事をこなそうとします。なぜなら、思考停止しているから。
仕事の優先度を考えずに取り組んだ結果、どうでもいい仕事に何時間も使ってしまい、大事な案件を処理できなくて怒られるのです。
上司に頼まれた仕事を後回しにして、自分の有給申請書類を先に作る新人がいたらどう思いますか?とてもじゃないけど、仕事ができるとは思えないでしょう。
3.失敗を恐れず行動する
仕事ができる新人は、失敗を恐れずに行動します。なぜなら、成功ではなく失敗から学べることの方が大きいと知っているから。
1年目は失敗して当然と思われているので、失うものがありませんからね。立場をよく利用しています。
仕事ができない新人は、失敗を恐れて挑戦しません。なぜなら、失敗が恥ずかしいと思っているから。
どんなに小さな失敗もしたくないと考えるので、言われたことしかできません。そのうえ、正確さを求めるあまり処理スピードも遅いです。
場数を踏んだ新人の方が早く使えるようになります。仕事ができる新人とできない新人の差は大きくなり続けて当然です。
4.言い訳せずに改善する
仕事ができる新人は、ミスをしても言い訳しません。反省・改善して次につなげます。
新人はミスして当たり前ですし、大事なのは同じミスをしないことだと理解しているからです。自分の立場に対する理解力の高さと、仕事への意識の高さがここでも現れています。
仕事ができない新人がミスをすると、言い訳して終わります。なぜなら、失敗することが恥ずかしいと思っているから。
失敗して叱られているシーンを他人に見られたくないから、見苦しい言い訳をする新人は多いです。
重要なのは、ミスしたという事実を認めて次につなげること。失敗しても文句を言われない新人のときに失敗しまくったほうが得ですね。
5.すべての行動が早い
仕事ができる新人は、すべての行動が早いです。なぜなら、あれこれ考えるより行動してから得られることの方が大きいと知っているから。
自転車の練習では、実際に乗って練習しますよね。自転車を眺めて「こうすればいいのか?」なんて考えていては、一生乗れるようにならないでしょう。
仕事ができない新人は、あらゆる行動が遅いです。なぜなら、失敗しないように悩んでしまうから。これについてはもう言われるまでもないですよね。
5分以内に返信が来るケースがほとんどです。どんなに遅くても1時間以内に来るので、こちらの仕事が滞ることもありません。
仕事ができる新人は、行動の早さが信頼に関わるということをよく理解しています。
まとめ:新人が仕事できないのは当然!どうしても辛いときは逃げていい
最後にもう一度まとめます。
新人が仕事できないのは当たり前です。ミスが多くても落ち込む必要はないですよ。
理由は以下の3つです。
- 新人は「将来性」を買われている
- 社会人としての自覚がないから
- 環境の変化に適応できていないから
新人が仕事できないのは当然です。言い訳して反省しないことがNG。
また、仕事ができない新人の心が折れそうなときの対処法は以下の3つでした。
- 失敗前提で行動する
- 不安を紙に書き出す
- 新人の立場を利用して質問しまくる
新人は失敗できるいい機会です。今のうちに失敗慣れしておけば、大きな財産になるでしょう。
仕事ができる新人と、仕事ができない新人の違いは以下の5つでした。
- 仕事に対する意識が高い
- 優先順位を決めている
- 失敗を恐れず行動する
- 言い訳せずに改善する
- すべての行動が早い
仕事ができる新人になりたいなら、仕事ができる人(先輩・後輩問わず)の真似をしましょう。
なぜなら、仕事への適性問題があるから。人には向いている仕事と、向いていない仕事があります。
向いていない仕事で頑張っても苦しいだけですし、努力が報われることもないでしょう。社会人1年目の新人だろうが、転職したばかりであろうが、向いていない仕事・職場で辛い思いをしてまで頑張る必要はないですよ。
転職エージェントは転職のプロ集団です。
あなたの状況を説明すれば、そのまま続けたほうがいいのか、転職して別の道に進んだほうがいいのかアドバイスしてくれるでしょう。
繰り返しますが、新人が仕事できないのは当たり前です。
あまり思い込まないようにしてくださいね。
今回は以上です。